ハンマートゥ・マレットトゥ・クロウトゥとは?原因・セルフケア・前橋市のフットケアサロンでの施術を詳しく解説
「足の指が曲がったまま伸びなくなってきた」「指の背中が靴に当たって痛い」「指先に硬い角質やタコができる」「歩くと指先がうまく地面につかない」。このようなお悩みで、前橋市のフットケアサロンにご相談いただくことがあります。足の指の変形は、見た目の問題だけでなく、靴選びや歩き方、皮膚トラブル、さらには転びやすさにまで関わると考えられています。
足の指が関節のところで曲がった状態は、曲がり方によって「ハンマートゥ」「マレットトゥ」「クロウトゥ」と呼び分けられています。名前は似ていますが、曲がっている関節の位置や、背景にある身体のしくみが異なります。
このページでは、3つの違い、原因、加齢・姿勢・歩行との関係、放置した場合に起こりうること、日常生活の注意点、ご自宅でできるセルフケア・ストレッチ・運動、そしてあるくるBODYLAB.の考え方と施術までを、できるだけ分かりやすくまとめています。
ご注意:このページは一般的な情報提供を目的としたものであり、医療機関での診断や治療に代わるものではありません。急な腫れ・強い痛み・赤み・熱感・傷が治らない・しびれが広がるなどの症状がある場合や、糖尿病・関節リウマチ・神経の病気などをお持ちの場合は、先に整形外科・皮膚科・かかりつけ医などの医療機関へご相談ください。
ハンマートゥ・マレットトゥ・クロウトゥとは
足指の関節が曲がったまま戻りにくくなる状態
ハンマートゥ・マレットトゥ・クロウトゥは、いずれも足の小さな指(主に第2趾〜第5趾)が、関節の部分で「く」の字に曲がった状態を指す呼び名です。足の指が、ハンマー(金づち)やくちばし、鉤爪(かぎづめ)のように見えることから、こうした名前がついたとされています。
初期には、指を手で伸ばすとまっすぐに近づく「柔らかい(可動性のある)変形」であることが多いとされています。しかし長い期間そのままの状態が続くと、関節まわりの組織が硬くなり、手で伸ばそうとしても戻らない「固定性の変形」へ進んでいくことがあると考えられています。
足の指の関節と筋肉のしくみ
3つの違いを理解するために、まず足の指の構造を簡単に整理します。足の小さな指は、根元から順に次の3つの骨(趾節骨)でできています。
基節骨(根元に近い骨)
中節骨(真ん中の骨)
末節骨(爪のある先端の骨)
これらをつなぐ関節は3つあります。
MTP関節(中足趾節関節):足の甲の骨(中足骨)と基節骨の間。指の付け根の関節です。
PIP関節(近位趾節間関節):基節骨と中節骨の間。指の真ん中の関節です。
DIP関節(遠位趾節間関節):中節骨と末節骨の間。爪に近い関節です。
指を動かす筋肉は、大きく2つに分けて考えられています。
外在筋:ふくらはぎやすねから長い腱を伸ばして指を動かす筋肉。長趾屈筋(指を曲げる)、長趾伸筋(指を反らす)などがあります。
内在筋:足の裏の中で完結している小さな筋肉。虫様筋・骨間筋などがあり、指の付け根(MTP関節)を曲げながら、指先(PIP・DIP関節)をまっすぐに保つ働きを担うとされています。
この「外在筋」と「内在筋」のバランスが、足の指のまっすぐな形を保つうえで重要だと考えられています。ハンマートゥ・マレットトゥ・クロウトゥは、このバランスの乱れが関わる代表的な変形として知られています。
3つの違い
ハンマートゥ(槌趾)
指の真ん中の関節(PIP関節)が曲がり、指の付け根(MTP関節)は反り上がり気味になり、指先(DIP関節)は比較的まっすぐ、あるいはやや反った形になるものです。横から見ると、指が「ハンマー」のように見えます。
指の背中側(甲側)の曲がった関節が、靴の内側の天井に当たりやすく、そこに硬いタコ(胼胝)や魚の目(鶏眼)ができやすいとされています。
マレットトゥ(槌指・マレット変形)
指先に近い関節(DIP関節)だけが曲がり、指先が下を向いてしまうものです。名前の「マレット」は木槌を意味します。指の先端が地面や靴の底に押しつけられるため、指先の爪まわりや先端の皮膚に負担がかかりやすいと考えられています。爪が厚くなったり、爪の先に硬い角質ができたりする方もいます。
クロウトゥ(鉤爪趾)
指の付け根(MTP関節)が反り上がり、同時にPIP関節とDIP関節の両方が曲がった状態です。動物の鉤爪のように見えることから、クロウ(claw)トゥと呼ばれます。複数の指に同時に現れやすく、足裏側では中足骨の骨頭(指の付け根の骨のふくらみ)が前に押し出されたように突出し、足裏の前足部に強い負担がかかりやすいとされています。
クロウトゥは、神経や筋肉の働きの変化(たとえば足の内在筋の働きが弱くなる状態)が背景にある場合もあるとされており、特に「ほとんどの指が同じように曲がってきた」「左右両方に同じ変化が出てきた」という場合は、一度医療機関で全身的な要因の有無を確認しておくと安心です。
発生しやすい指
最も多いのは第2趾(人差し指にあたる指)とされています。第2趾は足の指の中でも長い方が多く、靴の先端に当たりやすいこと、そして外反母趾の影響を受けやすいことが理由と考えられています。次いで第3趾、第4趾、第5趾の順に見られることが多いようです。
外反母趾・浮き指との違い
よく似た名前の状態と、混同しやすいポイントを整理します。
外反母趾:親指の付け根が小指側に向かって「く」の字に曲がる状態。親指(母趾)の変形です。外反母趾が進むと、第2趾が押し上げられてハンマートゥを合併することもあるとされています。
浮き指:立ったときに足の指が地面につかず、浮いている状態。指の関節が曲がっている場合と、指がまっすぐなまま浮いている場合があります。
ハンマートゥ・マレットトゥ・クロウトゥ:指の関節が屈曲した形が主体の状態で、指先が接地しにくくなることも多く、浮き指と重なって見られることがあります。
このように、いくつかの足の変形は互いに関わり合って現れることが少なくありません。一つの指だけを見るのではなく、足全体のバランスから考える視点が大切だと考えています。
このような症状はありませんか
次のような項目に心当たりがある方は、足の指の曲がりが進みつつある可能性があるとされています。当てはまる数が多いほど、早めに足の状態を確認しておくことをおすすめします。
見た目・形に関するサイン
足の指が「く」の字や鉤爪のように曲がっている
指の真ん中の関節が、甲側に盛り上がって見える
指先が下を向いて、爪が上を向かずに前を向いている、もしくは先端が地面に向いている
立ったときに、指の腹が地面についていない
隣り合う指が重なったり、上に乗り上がったりしている
以前よりも指が短くなったように感じる
左右で指の形が違う
痛み・皮膚に関するサイン
曲がった関節の背中側に、タコや魚の目ができる
指先や爪の先端に硬い角質がたまる、爪が厚くなってきた
指の付け根の足裏側に、硬い皮膚やタコができる
靴を履くと指の背中が擦れて赤くなる、水ぶくれができる
指先や足裏の前の方がジンジン、ヒリヒリする
指の間や関節の背中が汗やムレでふやけ、ただれやすい
靴・歩行に関するサイン
靴の中で指が窮屈に感じ、つま先の高さが足りないと感じる
靴下の指先や関節の位置に穴があきやすい
歩くとき、指で地面を蹴り出せていない気がする
つまずきやすくなった、段差で足先が引っかかる
歩くと足裏の前の方が痛む、疲れやすい
スリッパやサンダルを履くと、指を丸めて引っかけるクセがある
簡単なセルフチェック
ご自宅で、次の3つを試してみてください。痛みがある場合は無理をせず、行わないでください。
チェック1:立位で指の腹が地面についているか
裸足でまっすぐ立ち、足の指の腹が地面にしっかりついているかを見てみましょう。指の腹が浮いていたり、指先だけが地面に当たっていたりする場合は、足指の力の使い方が変化している可能性があります。
チェック2:手で指を伸ばしたときに戻るか
椅子に座り、曲がっている指を片方の手でそっとつまんで、まっすぐに近づけてみます。ほとんど抵抗なく伸びる場合は、比較的柔らかい状態(可動性のある状態)とされています。強い抵抗があったり、痛みがあったりして伸びない場合は、関節が硬くなっている(固定性の)可能性があるため、無理に引っぱらないでください。
チェック3:足首を曲げたときの指の変化
座った状態で足首を手前(すね側)に引き上げたときと、つま先を伸ばしたときで、指の曲がり具合が変わるかを観察します。足首の位置によって指の曲がり方が大きく変わる場合は、ふくらはぎや足首の硬さ、腱の張りが関わっている可能性が考えられます。
ハンマートゥ・マレットトゥ・クロウトゥの原因
これらの変形は、一つの原因だけで起こるとは限らず、複数の要因が重なって進むと考えられています。ここでは代表的な要因を、足元から順に整理します。
足指の「内在筋」と「外在筋」のバランスの乱れ
ハンマートゥ・クロウトゥの背景として、最もよく語られるのが筋肉のバランスです。
足の裏の小さな内在筋(虫様筋・骨間筋)は、指の付け根(MTP関節)を曲げ、指先をまっすぐに保つ働きを持つとされています。一方、すねやふくらはぎから伸びる外在筋(長趾伸筋・長趾屈筋)は、指を大きく動かす力を持っています。
内在筋が十分に働かない状態が続くと、外在筋の力が優位になり、指の付け根が反り、指先が曲がるという「ハンマートゥ・クロウトゥの形」が作られやすくなると考えられています。つまり、指が曲がる背景には、足の裏の小さな筋肉がうまく使えていない状態が関わっている可能性があるのです。
靴による影響
窮屈な靴は、足指の変形に関わる代表的な外的要因とされています。
つま先が狭い靴
つま先が細く尖った靴では、指が横から圧迫されます。指を縮めて靴の中に収めようとするため、関節が曲がった姿勢で固定されやすくなると考えられています。
つま先の高さ(天井)が低い靴
意外に見落とされやすいのが、靴の先端の「高さ」です。特にハンマートゥでは、曲がった指の関節が靴の内側の天井に当たるため、甲側にタコや魚の目ができる大きな原因になります。靴の長さや幅だけでなく、「指が上に持ち上がる分の空間があるか」を確認することが大切です。
靴が大きすぎる・ゆるすぎる
小さな靴だけでなく、大きすぎる靴にも注意が必要です。靴の中で足が前に滑ると、指が靴の先に押し込まれます。それを防ごうとして、無意識に指を丸めて地面や靴の底をつかむ(握り込む)クセがつき、指の関節が曲がった状態が定着していくことがあるとされています。
ヒールの高い靴
かかとが高い靴では、体重が前足部にかかりやすく、指の付け根や指先が靴の先端に押しつけられます。長時間の着用により、指が曲がった形で固定されやすくなる可能性があるとされています。
足の形・骨格の特徴
第2趾が親指より長い(いわゆるギリシャ型・モートン型)場合:靴の先端に第2趾が当たりやすく、ハンマートゥになりやすい傾向があるとされています。
外反母趾がある場合:親指が第2趾の下や上に入り込み、第2趾を押し上げて変形を促すことがあると考えられています。
扁平足(足のアーチの低下):アーチが落ちると足の安定性が低下し、指で踏ん張って支えようとするため、指の屈曲が強まる可能性があるとされています。
ハイアーチ(甲高の足):足の骨の並びの影響で、指の付け根が反りやすく、クロウトゥを伴いやすいとされています。
ふくらはぎ・足首の硬さ
ふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋)が硬くなると、足首が手前に曲がりにくくなります。その結果、歩くときに前足部へ体重が多くかかり、指で地面を押さえて身体を支えようとする力が強くなると考えられています。この状態が続くと、指の屈筋(長趾屈筋)が過剰に働き、指の曲がりを助長する可能性があるとされています。
指が曲がっている足を見ると指ばかりに目が向きますが、実は「足首から先の動き全体」が関わっていることが少なくありません。
神経・全身的な要因
次のような背景がある場合には、足の筋肉のバランスが変化し、指の変形が現れやすくなることがあるとされています。
糖尿病などによる末梢神経障害
関節リウマチなどの炎症性の関節疾患
脳血管疾患や神経・筋疾患に伴う筋力の変化
足の外傷・骨折・手術の既往
腰や脚の神経の障害
こうした背景が疑われる場合には、フットケアだけで判断せず、医療機関で原因を確認してもらうことが大切です。サロンでは、お身体の状態を丁寧にうかがったうえで、必要に応じて医療機関への受診をおすすめしています。
前橋市の暮らしと足指への影響
前橋市は、日常の移動に自動車を使うことが多い地域とされています。車の運転では、アクセルとブレーキの操作で足首を長時間同じ角度に保ち、足指は靴の中でじっとしたままになりがちです。歩く機会が少ないと、足指で地面を押す運動量が減り、足の裏の内在筋が使われにくくなる可能性があります。
また、前橋市を含む群馬県南部は、冬に「赤城おろし」と呼ばれる乾いた冷たい風が吹くことで知られています。寒い季節には、厚手の靴下やブーツ、防寒靴を使う方が増えますが、靴下を重ね履きして靴の中が窮屈になると、指が圧迫されて曲がった状態で固定されやすくなる場合があります。逆に夏は、暑さの中でサンダルやスリッパを履く機会が増え、脱げないように指を丸めて引っかけるクセがつくことも、足指の使い方に影響すると考えられています。
農作業や工場での立ち仕事、安全靴や長靴を長時間履くお仕事の方も、足元の環境が指の曲がりに関わることがあります。ご自身の生活スタイルと足指の状態をあわせて考えることが、原因を見つける大切な手がかりになります。
加齢との関係
足の指の変形は、年齢を重ねるにつれて見られやすくなるとされています。ここでは、加齢に伴う身体の変化と足指の関係を整理します。
足の裏の筋肉量と筋力の変化
年齢を重ねると、全身の筋肉量が少しずつ減少することが知られています。足の裏の小さな内在筋も例外ではなく、使う機会が少なければ、働きが弱くなりやすいと考えられています。内在筋の働きが低下すると、先に述べた外在筋とのバランスが崩れ、指が曲がりやすい状態につながる可能性があるとされています。
足裏の脂肪パッドの変化
指の付け根の足裏側には、衝撃を和らげる脂肪のクッション(脂肪パッド)があるとされています。加齢とともにこのクッションが薄くなると、指の付け根の骨が硬い地面や靴の中敷きに直接当たりやすくなり、痛みやタコの原因になる可能性があります。ハンマートゥやクロウトゥでは、指の付け根が反り上がることで脂肪パッドが前方に引き出され、さらに薄くなりやすいという指摘もあります。
関節・靱帯・腱の硬さ
関節を包む組織や靱帯、腱は、加齢とともに柔軟性が低下しやすくなります。足の指の関節が長期間曲がった姿勢を取っていると、関節まわりの組織が縮んで硬くなり、柔らかい変形から固定性の変形へ移行することがあると考えられています。
感覚の低下
足裏の感覚が鈍くなると、地面の状態や足指の位置を感じ取りにくくなります。その結果、無意識のうちに指を丸めて地面をつかむ歩き方になりやすい、靴が合っていなくても気づきにくい、といったことが起こり得るとされています。
年代ごとの傾向
40〜50代:靴の選び方や仕事での靴の影響、運動不足などが背景にあることが多いとされています。指の変形は初期で、まだ手で伸ばせる段階の方が多い傾向があります。
60代:足のアーチの低下やふくらはぎの硬さ、外反母趾の進行などが重なり、複数の指に変化が見られる方が増えてくるとされています。
70代以降:足指の変形に加えて、感覚の低下や転倒のリスクとの関わりが問題になりやすいと考えられています。
ただし、年齢だけで足の指の形が決まるわけではありません。年齢が上がっても、靴の選び方や足指の使い方、日々のケアによって、足の状態に差が出ると考えられています。「年だから仕方がない」と諦めてしまう前に、できることを一緒に探していくことが大切です。
姿勢との関係
足の指は、体の一番下にある「土台」の一部です。そのため、頭や背骨、骨盤、膝の位置が変わると、足の指への力のかかり方も変わると考えられています。ここでは、姿勢と足指の曲がりの関係を整理します。
重心の位置が足指の使い方を変える
立っているとき、体の重さはかかとと前足部(指の付け根付近)に分かれて支えられています。この重心の位置がずれると、足の指は「バランスをとるための補助役」として過剰に働くことがあります。
重心が後ろに寄る姿勢
背中が丸くなり、骨盤が後ろに傾く姿勢では、体が後ろに倒れそうになります。このとき、足の指で地面をつかむようにして、後ろに倒れないよう無意識に踏ん張ることがあるとされています。この「つかむ力」の使いすぎが、指の関節を曲げる外在筋(長趾屈筋など)の緊張につながり、指が丸まった状態で固定されていく背景になると考えられています。
重心が前に寄る姿勢
反り腰や、ヒールの高い靴、前かがみの作業姿勢では、体重が前足部に集まりやすくなります。前足部への荷重が増えると、指の付け根の関節や、足裏の指の付け根の皮膚(タコができやすい部位)への負担が増し、指が押し上げられる形で変形が進むことがあるとされています。
膝・股関節の使い方
膝が曲がったまま立つ・歩くくせがあると、重心の位置が後ろに残りやすく、その分足指で支える場面が増えると考えられています。膝や股関節に違和感がある方は、足指の使い方にも変化が出ていることがあります。
立ち方のくせをチェックする
次のようなくせがないか、鏡の前や写真で確認してみてください。
立っているときに、足の指に力が入っている(指が丸まっている、または指先が浮いている)
体重がかかとにばかり乗っている、あるいはつま先に乗りすぎている
立ち姿勢で、膝が曲がっている、または膝を反らせて立っている
片足に体重をかけて立つことが多い
指が地面をつかんでいる状態は、本人が気づきにくいのが特徴です。足の指に「力が入っている」感覚は、慣れてしまうと分からなくなることがあります。
座り方のくせ
座り方も、足指の形に関わると考えられています。
椅子の下に足を引き込んで座ると、足首が伸びた状態(つま先立ちに近い形)で、足の指が床に押しつけられて曲がりやすくなります。
正座を長時間続けると、足の甲が伸ばされ、指も同様に圧迫されます。
足を組む姿勢が多いと、上になった足の足首が下を向いたまま保たれ、指が緩く曲がった状態が続くことがあります。
前橋市の暮らしと姿勢
前橋市は車での移動が日常になりやすい地域です。運転中は座った姿勢が長く続き、足首をアクセルとブレーキの操作で一定の角度に保つことが多くなります。デスクワークの時間が長い方も、座った状態で足首が固まりやすく、立ち上がった直後の歩き出しで足指に負担が集中しやすいことがあります。
長く座ったあとは、立ち上がる前に足首を軽く回し、足の指を開いたり閉じたりする習慣を取り入れるだけでも、足指の使い方を見直すきっかけになります。
歩行との関係
歩くという動作は、足指にとって最も大きな仕事の一つです。足指が曲がったままの足では、歩き方が少しずつ変わっていくことがあるとされています。
歩行中に足指が担っている役割
歩行の流れ
歩行は、大きく次の流れで繰り返されます。
かかとが地面につく
足の裏全体が地面につく
かかとが地面から離れる
足指の付け根と指で地面を押し、前に蹴り出す
最後の「蹴り出し」の場面で、足指の付け根(MTP関節)は反り、足裏の腱膜(足底腱膜)が張られて、足のアーチが固まる仕組みがあるとされています。この仕組みは「ウィンドラス機構」と呼ばれ、足裏が硬いてこのように働くことで、効率よく前に進めると考えられています。
指がまっすぐであることの意味
この仕組みがうまく働くためには、足指がまっすぐ地面に接地し、指の腹で地面を押せることが大切だと考えられています。ハンマートゥやクロウトゥで指が丸まっていると、指の腹ではなく指先の頂点や、曲がった関節の背中側で地面や靴に接触することになり、蹴り出しの力が伝わりにくくなる可能性があります。
指が曲がると歩き方はどう変わるか
蹴り出しが弱くなり、歩幅が小さくなる、すり足気味になる
指で地面を押す代わりに、足全体を投げ出すように歩く
前足部の痛みを避けるため、足の外側に体重をのせる、または足を外に向けて歩く
指先がつっかかりやすくなり、段差やスリッパで引っかかる
長く歩くと、足裏の前の方が疲れる、または痛む
こうした歩き方の変化が続くと、ふくらはぎ、膝、股関節、腰への負担も変わっていくと考えられています。
歩行のチェックポイント
靴底の減り方:つま先側の外側だけが極端に減っていないか
靴の先端:つま先の内側が擦れて穴が開きそうになっていないか
靴下:指先や指の背中側が薄くなっていないか
歩く音:ペタペタと足裏全体を投げ出すように歩いていないか
足指の「つかむ力」と転倒
足の指で地面をつかむ力(足趾把持力)は、高齢者の転倒との関連が報告されています。足指が曲がったまま固まっている場合、一見「握っている」ように見えても、実際には指の腹で地面を押す力が十分に出ていない、ということもあるとされています。
指が曲がっていることと、指の力が強いことは、必ずしも同じではありません。
前橋市で歩く場面
前橋市では、広い駐車場から店舗や施設まで歩く場面や、自宅の玄関、庭、畑や作業場など、短い距離を何度も歩く生活パターンが多い方もいらっしゃいます。普段の歩く量が少ない分、一歩一歩の質が足指の状態に影響しやすいとも考えられます。短い距離でも、足指で地面を押す感覚を意識して歩くことが、見直しの第一歩になります。
放置するとどうなるのか
ハンマートゥ・マレットトゥ・クロウトゥは、すぐに生活が困るような症状ではないことが多いため、「年だから」「そのうち慣れる」と、様子を見る方も少なくありません。ただし、状態によっては時間をかけて変化が進むことがあるとされています。必ずそうなる、ということではありませんが、考えられる流れを知っておくことが大切です。
柔らかい変形から固定された変形へ
初期の柔らかい変形は、手で伸ばすと戻る状態です。この段階で対策を始めると、変化を緩やかにできる可能性があるとされています。しかし、曲がった状態が長期間続くと、関節の周囲の組織が縮み、手で伸ばしても戻らない固定性の変形になる場合があると考えられています。固定された変形は、セルフケアで変化を感じにくくなるため、早めに足の状態を確認しておくことが望ましいです。
皮膚のトラブル
曲がった関節の背中側に、タコ(胼胝)や魚の目(鶏眼)ができ、痛みを伴うことがある
指先や爪まわりに硬い角質ができ、爪が厚くなる、巻く、変形する
靴の中で擦れて、水ぶくれや皮膚の傷ができる
指の間や関節の背中側が蒸れて、皮膚が荒れやすくなる
皮膚のトラブルは、変形が背景にある限り、削るだけでは繰り返しやすいとされています。その場しのぎの対処だけでなく、原因となっている圧力のかかり方を見直すことが大切です。
前足部の痛み
指が反り上がると、足裏の指の付け根(中足骨頭部)への圧が高まりやすくなります。その結果、足裏の前の方に痛みやタコが出ることがあるとされています。また、足の指の間の神経が圧迫される症状(モートン病に似た症状)が重なることもあると考えられています。
隣の指・親指への影響
第2趾が曲がって親指の外反母趾に重なる、あるいは隣の指同士が重なり合うなど、隣り合う指への影響も指摘されています。足の指のバランスは連動しているため、一つの指の変化が全体に影響することがあります。
歩き方・全身への影響
足指の痛みや違和感を避けて歩き続けると、足首、膝、股関節、腰への負担の分布が変わっていくことがあるとされています。肩こりや腰の張りと足の状態との関連も指摘されており、全身のバランスを考える視点が重要です。
糖尿病や血行障害がある場合
糖尿病、血管の病気、神経の病気などがある場合、足指の変形による皮膚の傷が気づかないうちに進み、潰瘍や感染につながるリスクがあるとされています。足の変形がある方は、毎日足を観察し、少しでも傷や赤み、変色があれば、ためらわず医療機関を受診してください。
早めに医療機関を受診していただきたいサイン
指先や皮膚が赤く腫れる、熱を持つ、膿が出る
傷や水ぶくれがなかなか治らない
指先の色が紫や黒っぽく変わった
突然、足の指が曲がった、または伸びなくなった
夜間も続く強い痛みやしびれがある
糖尿病や関節リウマチなどの持病がある
これらのサインがある場合は、サロンでの施術より先に、整形外科・皮膚科・かかりつけ医の受診が優先です。
ハンマートゥ・マレットトゥ・クロウトゥのタイプ
これらの変形は、「どれくらい柔らかいか」「どの関節が曲がっているか」「どんな原因が背景にあるか」で整理すると、分かりやすくなります。
柔軟性による分類
柔軟性のあるタイプ(フレキシブル)
立っているとき、あるいは歩いているときは曲がっていても、手で伸ばすと簡単にまっすぐになるタイプです。初期に多いとされています。このタイプは、足の筋肉の使い方や靴の見直しなどによって、状態が変わりやすいとも考えられています。
半固定のタイプ(セミリジッド)
手で伸ばすと、ある程度伸びるものの、途中で抵抗を感じるタイプです。関節の周囲の組織が硬くなり始めている可能性があります。無理に伸ばさず、少しずつ可動域を保つ工夫が大切です。
固定されたタイプ(リジッド)
手で伸ばしても、ほとんど動かないタイプです。関節そのものの変化や、周囲の組織の拘縮が進んでいる可能性があります。このタイプでは、変形を戻すことよりも、靴や皮膚のトラブルによる痛みを減らし、生活しやすくすることが現実的な目標になることが多いとされています。必要に応じて、整形外科での相談もご検討ください。
曲がっている関節による分類
種類 | 主に曲がる関節 | 特徴 | 起こりやすい皮膚トラブル |
ハンマートゥ | PIP関節(指の真ん中) | 指の付け根が反り、真ん中の関節が曲がる | 関節の背中側のタコ・魚の目 |
マレットトゥ | DIP関節(指先) | 指先だけが下を向く | 指先・爪まわりの角質、爪の変形 |
クロウトゥ | MTP関節の反り+PIP・DIP関節の曲がり | 複数の指に出やすい | 関節の背中側、指先、足裏の指の付け根 |
原因による分類
靴・筋バランス型:窮屈な靴や筋肉の使い方が主な背景と考えられるタイプ
骨格型:第2趾が長い、外反母趾を伴うなど、骨の並びが背景にあるタイプ
神経・全身疾患に伴うタイプ:神経や関節の病気が背景にあるタイプ。医療機関での確認が優先されます
外傷後のタイプ:骨折やけがの既往が背景にあるタイプ
指の位置による特徴
第2趾:最も多いとされ、外反母趾との関係が深い
第3〜4趾:複数の指が連続して曲がることが多い
第5趾(小趾):靴の外側の縫い目に当たりやすく、タコや魚の目ができやすい
日常生活の注意点
足指の状態は、毎日の何気ない習慣に大きく左右されると考えられています。ここでは、今日から見直せるポイントをまとめます。
靴選びのポイント
つま先の高さ(天井)に余裕があり、曲がった指の関節が靴の内側に当たらない
つま先の幅が広く、指が横から圧迫されない
つま先に、指一本分程度(一般に1〜1.5cm程度がよく挙げられます)の余裕がある
かかとがしっかり固定され、足が前に滑らない(ひも・ベルト・マジックテープで調整できる)
靴底の前の方が適度に曲がり、蹴り出しやすい
ヒールは低め(高くても3cm程度までが目安とされています)
試着は、足がむくみやすい夕方に、両足で、立った状態で行う
靴を選ぶときは、「長さ」だけでなく、「つま先の高さ」と「かかとの固定」を見ることが、ハンマートゥにとって特に重要だとされています。
靴下・インソールの工夫
厚手の靴下を重ねて履かず、靴の中の余裕を保つ
指の間が蒸れやすい方には、五本指ソックスや、通気性のよい素材が選択肢になる
指先に縫い目が当たらない靴下を選ぶ
市販のパッドやインソールを使う場合は、きつくなりすぎないか、必ず靴の中の空間を確認する
自宅での過ごし方
スリッパは、指を丸めて引っかけないと脱げてしまうものは避ける
室内でも、足指を使いやすいように、可能であれば裸足や、足指が自由に動く靴下で過ごす
床や玄関で、足指をぎゅっと握りこむくせがないか意識する
季節ごとの工夫(前橋市の気候を踏まえて)
冬
前橋市では、冬に赤城おろしと呼ばれる冷たい乾いた風が吹きます。足元を温めるために、厚手の靴下やブーツを選びたくなりますが、靴の中が窮屈になると、足指が曲がった状態で圧迫されやすくなります。靴下を重ねるのではなく、保温性の高い一枚を選び、靴のサイズに余裕を持たせる工夫が大切です。乾燥によって皮膚が硬くなり、タコや角質が痛みを出しやすくなるため、保湿も意識してください。
夏
前橋市の夏は暑く、サンダルやスリッパを履く機会が増えます。脱げないように指を丸めて履き続けると、足指の「つかむ癖」が強まる可能性があります。かかとを固定できるタイプのサンダルを選ぶと、指の負担を減らしやすくなります。
皮膚のケアで気をつけること
入浴後など、皮膚が柔らかいときに、保湿クリームで整える
硬いタコや魚の目を、カミソリやハサミで自分で削らない(傷から感染することがあります)
市販の角質を溶かす薬は、糖尿病や血行障害がある方は使わず、必ず医師に相談する
指先や爪の周りを毎日観察し、赤み、傷、変色がないか確認する
やってはいけないこと
痛みを我慢して、手で無理に指を引っ張り伸ばす
きつくテーピングを巻き、血流を妨げる
痛みがあるのに長時間歩き続ける
靴が窮屈だと感じているのに、慣れるまで我慢して履き続ける
セルフケア
ご自宅でできるセルフケアは、「無理に指を伸ばす」ことではなく、「足指に負担をかけない環境を整え、足指を使いやすい状態に近づける」ことが基本です。以下の内容は、効果を保証するものではありません。痛みが強い場合や、糖尿病・血行障害・神経の病気がある場合は、先に医療機関へご相談ください。
セルフケアの基本的な考え方
痛みが出ない範囲で行う(「少し気持ちいい」程度が目安です)
一度に頑張るより、毎日少しずつ続ける
変形の硬さ(柔らかいか、固いか)を確認しながら行う
皮膚に赤み、傷、水ぶくれがあるときは、その部分への刺激を避ける
① 毎日1分の足指チェック
入浴後や就寝前に、足の指を目で見て確認する習慣をつけましょう。
関節の背中側に赤みや硬い皮膚(タコ・魚の目)がないか
指先や爪まわりに傷、色の変化がないか
指の間に湿り、白くふやけた皮膚がないか
前回より、指の曲がり具合が変わっていないか
見えにくい足裏や指先は、スマートフォンのカメラや手鏡で確認すると、変化に気づきやすくなります。
② 足指をやさしく動かすケア
入浴後など、体が温まって関節が動きやすいときに行います。
指の付け根を支えて、ゆっくり動かす
椅子に座り、片方の足を反対側の膝の上にのせます。
動かしたい指の付け根を、片手の親指と人差し指で軽く支えます。
もう片方の手で指先をやさしくつまみ、上下にゆっくり、無理のない範囲で動かします。
5回程度を目安に、痛みが出ない範囲で行います。
柔らかいタイプの場合、指の付け根をやさしく下に倒しながら、真ん中の関節を伸ばす方向に、ほんの少し誘導するように動かします。抵抗や痛みを感じたら、そこでやめてください。
指の間を広げる
手の指を、足の指の間にそっと入れ(握手をするようなイメージ)、ゆっくり広げたり閉じたりします。指同士が重なっている、窮屈になっていると感じる方に向いています。
③ 入浴後・足浴のケア
ぬるめのお湯で足を温めると、足指の関節や周囲の組織が動かしやすくなります。入浴後は、皮膚が柔らかくなっているため、保湿クリームを指の関節の背中側、指先、足裏の指の付け根に丁寧になじませます。
④ 靴の中の環境を整える
市販のパッドやクッションを使う場合は、次の点にご注意ください。
関節の背中側のタコ・魚の目には、ジェルタイプのクッションや指先を保護するキャップが選択肢になります
足裏の指の付け根の痛みには、指の付け根の手前に当てる中足骨パッドが使われることがあります
貼る位置がずれると、かえって圧迫になることがあります
靴の中が窮屈になったら、使用を見直してください
⑤ 靴ひもの結び方を見直す
つま先の上のスペースに余裕を持たせるため、つま先側のひもを少し緩め、足首に近い部分でしっかり締める方法があります。靴ひもの最後の穴を使って、かかとを固定する結び方(ヒールロック)も、足が前に滑るのを防ぐ方法の一つです。足が靴の中で前に滑らなくなると、指先を丸めて踏ん張る必要が減る可能性があります。
⑥ 「指をつかむ癖」を減らす
立っているとき、歩いているときに、足の指で地面をつかんでいないか意識してみましょう。気づいたら、足の指をふわっと広げて、指の腹が床につくように置き直します。1日に何度か、この「置き直し」を行うだけでも、足指の使い方に気づくきっかけになります。
⑦ 前橋市の暮らしに合わせたセルフケアのタイミング
運転の前後:足首を軽く回し、足の指を開く・閉じるを数回
農作業・立ち仕事のあと:靴を脱いだら、足浴と保湿
冬の入浴後:乾燥しやすいので、足の指の間以外にしっかり保湿
夏のサンダルを履く日:足指を丸めて引っかけていないか確認
ストレッチ
ハンマートゥ・マレットトゥ・クロウトゥでは、指を曲げる外在筋(長趾屈筋など)と、指の付け根を反らす外在筋(長趾伸筋)の両方が、緊張しやすいと考えられています。また、ふくらはぎの硬さも関係すると考えられているため、足元だけでなく下腿全体を整える視点が大切です。
ストレッチを行うときの共通ルール
痛みが出る手前で止める
呼吸を止めず、ゆっくり行う
1回20〜30秒、2〜3回を目安にする
皮膚に傷や強い赤みがある場合は行わない
勢いをつけない(反動は禁物です)
① ふくらはぎ(腓腹筋)のストレッチ
壁に両手をつき、伸ばしたい足を後ろに引きます。かかとを床につけたまま、後ろ足の膝を伸ばし、前の膝を曲げていきます。ふくらはぎが伸びている感覚があれば十分です。つま先はまっすぐ前に向け、指で床を握らないように意識します。
② ふくらはぎの深い部分(ヒラメ筋)のストレッチ
①の姿勢から、後ろ足の膝を少し曲げ、かかとを床につけたまま、体を前に倒します。アキレス腱に近い部分が伸びている感覚があれば十分です。
③ タオルを使った下腿後面のストレッチ
床に座り、片足を前に伸ばします。足の裏にタオルをかけ、両手でタオルの端を持って、ゆっくり手前に引きます。足首が手前に曲がり、ふくらはぎが伸びる感覚を確認します。壁押しが苦手な方や、立位でふらつく方に向いています。
④ 足の甲・指の甲側のストレッチ(長趾伸筋)
椅子に座り、片足を反対側の膝にのせます。足首をやさしく下に向け、足の指の付け根の甲側がほんのり伸びるのを感じます。さらに、指全体を、手でやさしく下向きに包むようにします。痛みや強い違和感があれば、無理をしないでください。
⑤ 足指の裏側のストレッチ(長趾屈筋)
座って片足を反対側の膝にのせ、足首を手前(すね側)に軽く引きます。そのうえで、指の付け根を片手で固定し、指先をやさしく伸ばす方向に誘導します。指の付け根が反り上がらないよう、固定する手で支えることがポイントです。
⑥ 足指の間を広げるストレッチ
手の指を足指の間に入れ、ゆっくりと広げます。5秒キープして力を抜く、を5回程度繰り返します。
⑦ 足首まわし
座った状態で足先を持ち上げ、足首を大きくゆっくり回します。右回し・左回し、各10回を目安にします。運転や座り仕事のあと、立ち上がる前に行うと、足首の動きを整えやすくなります。
ストレッチを避けたほうがよいとき
指やその周辺に、赤み、腫れ、熱感、傷がある
強い痛みやしびれがある
指が急に動かなくなった
糖尿病、血管の病気、神経の病気があり、医師から運動や足への刺激を制限されている
運動療法
足指の曲がりの背景には、足裏の内在筋が十分に働きにくい状態があると考えられています。ここでは、その内在筋を意識して使い、足指の腹が地面に接地しやすい足を目指す運動を紹介します。いずれも医療行為ではなく、セルフケアとしての運動の一例です。効果には個人差があります。
運動を始める前に
ストレッチで、ふくらはぎや足首の硬さを和らげてから行うと動きやすくなります
痛みを我慢して行わない
指先を丸めて強く握る動きは、外在筋が優位になりやすいため、まずは「指の付け根から動かす」ことを意識します
運動1:ショートフット(足のアーチを持ち上げる)
椅子に座り、足を床に平らに置きます。
足の指を丸めないまま、かかとと指の付け根を近づけるような気持ちで、足裏の真ん中を持ち上げます。
5秒キープして力を抜きます。
10回を1セットとし、1日1〜2セットを目安にします。
ポイント:指が丸まったり、反り上がったりしないよう、指の腹を床につけたまま行います。慣れてきたら、立位でも行ってみましょう。
運動2:指の付け根だけを曲げる運動(内在筋のトレーニング)
座った状態で、足の指を床に置きます。
指先は伸ばしたまま、指の付け根(MTP関節)だけを、床に向かって押し下げるように曲げます。
5秒キープして力を抜きます。
最初は、片手で指の付け根の上から軽く押さえ、誘導してあげると、動きをつかみやすくなります。指先が丸まってしまう場合は、動きを小さくして行ってください。
運動3:足指をやさしく広げる運動
足指を広げる動きは、足の安定性に関わる筋肉を使うきっかけになると考えられています。
足の指をゆっくり開き、5秒キープします。
力を抜いて戻します。
10回程度を目安にします。
指を強く握り込む「グー」の動きは、ハンマートゥやクロウトゥでは指先がさらに丸まる可能性があるため、行う場合は「軽く」にとどめることをおすすめします。
運動4:タオルギャザーについての考え方
タオルを足指で引き寄せる運動は、足指の運動として広く知られています。一方、ハンマートゥやクロウトゥのある方では、指先を丸めて引き寄せる動きが、外在筋(長趾屈筋)をさらに働かせ、指の曲がりを強める可能性があるとも指摘されています。行う場合は、次の点に注意してください。
指の付け根から動かし、指先は丸め込みすぎない
痛みや違和感が出たら中止する
回数を欲張らない(5〜10回程度)
当サロンでは、状態を拝見したうえで、この運動を勧めるかどうかを個別に判断しています。
運動5:かかと上げ(足指の腹で地面を押す)
壁や椅子の背もたれに軽く手をつき、まっすぐ立ちます。
足の指の腹で地面を押す意識で、ゆっくりかかとを持ち上げます。
指を丸めて握らないよう注意し、1〜2秒キープして、ゆっくり下ろします。
10回を目安にします。
運動6:座位での足指の接地練習
足指の腹を床にぴったりつけ、指が浮かないように置く練習です。力を入れて握るのではなく、「そっと置く」感覚を大切にします。最初は30秒から行い、慣れてきたら少しずつ時間を延ばします。
運動7:片脚立ち
壁や椅子に手を添えて、片脚で10〜30秒立ちます。足指の腹で床を軽く押さえ、足全体でバランスをとる練習です。足指の協調的な動きを促す運動として知られています。
運動8:歩く練習(前橋市の身近な場所で)
足指の腹で地面を押し、かかとから足指へ体重を移す歩き方を意識して、まずは10分程度歩いてみましょう。段差が少なく、足元の見通しがよい場所を選ぶと安全です。前橋市内の公園や、整備された歩道、自宅周辺の歩きやすいコースなどで、無理のない範囲で行ってください。
運動の進め方の目安
最初の1〜2週間:ストレッチと足指の観察、運動1・3を中心に、短時間から
3〜4週間目:運動2・5・6を少しずつ追加
それ以降:片脚立ちや歩く練習を加え、足の使い方の変化を観察
変化には個人差があります。数週間続けても痛みや違和感が増すようであれば、いったん中止し、専門家にご相談ください。
あるくるBODYLAB.が考える原因
ここまで、ハンマートゥ・マレットトゥ・クロウトゥの一般的な原因をご紹介してきました。あるくるBODYLAB.では、足指の形そのものよりも、「なぜその指が曲がる必要があったのか」という視点を大切にしています。
「指が曲がっている」のは、結果であることが多い
足の指が曲がっている姿を見ると、指そのものに問題があるように感じます。しかし私たちは、指の曲がりは、足全体や下腿、姿勢、靴、歩き方のバランスの中で生まれた「結果」であることが少なくないと考えています。
たとえば、次のような流れが重なっているケースがあります。
ふくらはぎや足首の硬さから、前足部に荷重が集まる
足の裏の内在筋が使われにくくなり、指の腹で地面を押せなくなる
窮屈な靴や、脱げやすいスリッパの中で、指を丸めて踏ん張る癖がつく
曲がった指が靴に当たり、皮膚のトラブルが起きる
痛みを避ける歩き方になり、さらに足指が使われなくなる
この流れのどこから手をつけるかは、人によって異なります。
「指をつかむ癖」と「指が浮く癖」の見極め
同じような指の形でも、背景は大きく二つに分かれると考えています。
指をつかむタイプ:立つ、歩くときに指で地面を握り込み、外在筋が過剰に働いている
指が浮くタイプ:指の腹が地面に接地せず、蹴り出しに使えていない
つかむタイプには、足指をゆるめる、足首や下腿の硬さに働きかけるといった視点が大切になります。浮くタイプには、指の腹を地面に置き、内在筋を使う感覚を育てることが大切だと考えられます。どちらのタイプかによって、お伝えするセルフケアの内容も変わります。
靴の中の「高さ」を見る
多くの靴選びの情報は、長さと幅に目が向きがちです。しかし、ハンマートゥでは、曲がった関節が靴の天井に当たるかどうかが、皮膚トラブルや痛みに直結しやすいと考えています。そのため当サロンでは、靴の「つま先の高さ」や、足が靴の中で前に滑っていないかも、丁寧に拝見しています。
前橋市での暮らしを含めて考える
運転が多い、立ち仕事が多い、冬の厚着や長靴、夏のサンダルなど、前橋市での暮らしの中で、足にかかる負担の種類は人それぞれです。あるくるBODYLAB.では、足の状態だけでなく、お仕事、移動手段、普段履いている靴、休日の過ごし方まで、お聞きするようにしています。生活の中に原因の手がかりがあることが少なくないからです。
あるくるBODYLAB.の施術
あるくるBODYLAB.は、施術者ひとりで、カウンセリングから施術、セルフケアのご案内まで、最初から最後まで担当するフットケアサロンです。担当者が変わらないため、細かな変化にも気づきやすく、ご相談内容を丁寧に引き継いでお話しできます。
当サロンの施術は、医療行為ではありません。診断や治療を行うものではなく、足の状態を整え、日常生活を過ごしやすくするためのサポートです。変形を元に戻す、完治させるといったお約束はできません。
施術の流れ
ステップ1:カウンセリング
いつ頃から気になり始めたか、痛みの有無、お仕事や生活習慣、普段履いている靴、持病の有無などをお伺いします。必要に応じて、医療機関の受診をおすすめすることもあります。
ステップ2:足の状態の確認
立った状態と座った状態で、足指の形、関節の硬さ(柔らかいか、固いか)、指の腹の接地、足のアーチ、皮膚や爪の状態を拝見します。あわせて、歩き方や、靴の底の減り方も確認します。
ステップ3:施術
足の状態に合わせて、次のような内容を組み合わせます。
皮膚のケア:タコ、魚の目、硬くなった角質を、状態に合わせてやさしく整えます
爪のケア:厚くなった爪、変形した爪、爪まわりのケアを行います
足指・足部のケア:痛みのない範囲で、指の関節をやさしく動かし、足指の動きを確認します
下腿・足首のケア:ふくらはぎや足首まわりの硬さに働きかけます
パッドやテーピングの活用:状態に応じて、靴の中での圧力を和らげる工夫をご提案します
ステップ4:セルフケアのご案内
ご自宅で続けやすいストレッチや運動を、ひとりひとりの状態に合わせてお伝えします。無理なく続けられる内容に絞ることを大切にしています。
ステップ5:靴・生活習慣のアドバイス
靴の選び方、靴ひもの結び方、靴下、運転や仕事の姿勢など、毎日の生活で気をつけたいポイントをお話しします。
こんな方におすすめです
足指の曲がりが気になり始めた方
指の関節の背中側のタコ、魚の目に繰り返し悩んでいる方
靴が窮屈で、痛みや違和感がある方
指先が地面につかず、歩きにくさを感じる方
外反母趾や、他の足のトラブルと合わせて相談したい方
運転、立ち仕事、農作業などで、足への負担が気になる方
セルフケアの方法を、自分の足に合わせて知りたい方
医療機関との連携について
次のような場合は、医療機関の受診をおすすめしています。
赤み、腫れ、熱感、膿などがある
傷や潰瘍がある
糖尿病や血管の病気、神経の病気などの持病があり、足の状態に不安がある
急に指が動かなくなった、強い痛みが出た
固定された変形で、痛みが続いている
手術を含む医療的な判断は、整形外科などの専門医が行うものです。サロンでの施術が適しているかどうかも、状態を拝見したうえで正直にお伝えします。
よくある質問
Q1. 曲がってしまった指は、自分で元に戻せますか?
柔らかい(手で伸ばすと戻る)状態の場合は、靴の見直しや足指の使い方の工夫、ストレッチ、運動によって、状態が変わっていく可能性があるとされています。ただし、固定された変形では、元の形に戻すことは難しいと考えられています。無理に引っ張ることは避け、状態を確認してから方針を決めることをおすすめします。
Q2. 手術が必要になることはありますか?
痛みが強く、靴や皮膚のトラブルを繰り返し、保存的な対処で日常生活に支障がある場合には、整形外科で手術を含めた相談をすることもあります。手術が必要かどうかは、医師が診察とレントゲンなどを通して判断します。当サロンでは判断を行うことはできませんが、必要と思われる場合は、受診をおすすめします。
Q3. 何歳くらいから増えますか?
年齢を重ねるにつれて見られることが多いとされていますが、若い方でも、靴や足の形、筋肉の使い方によって、指の曲がりが見られることはあります。年齢だけで決まるものではありません。
Q4. 男性でも起こりますか?
男性にも起こります。仕事で長時間靴を履く方、安全靴や長靴を着用する方、足に合わない靴を履き続けている方などで、相談をいただくことがあります。
Q5. サロンの施術で、指の形は元に戻りますか?
当サロンの施術は、足の形を矯正する、元に戻すことをお約束するものではありません。皮膚や爪のケア、足指・足首のケア、セルフケアのご案内などを通して、痛みや不快感が和らぎ、生活が過ごしやすくなることを目指します。変化には個人差があります。
Q6. 市販のパッドやインソールを使ってもよいですか?
状態によっては、使うことで靴の中での圧力が和らぐことがあります。ただし、サイズや位置が合っていないと、かえって指が圧迫されることがあります。お持ちの方は、靴と一緒にご持参いただければ、使い方を確認します。
Q7. 靴はどのようなものを選べばよいですか?
つま先の高さに余裕があり、幅が広めで、かかとをしっかり固定できる靴が目安になります。試着は夕方に、両足で行うのがおすすめです。詳しくは、日常生活の注意点をご覧ください。
Q8. 何回くらい通えばよいですか?
状態によって異なります。初回に足の状態を拝見し、必要なケアの頻度の目安をご説明します。無理にお通いいただくようなご案内は行いません。
Q9. 痛みがあっても施術を受けられますか?
痛みの程度や状態によって異なります。強い痛み、腫れ、赤み、傷がある場合は、先に医療機関を受診していただくことがあります。まずはご相談ください。
Q10. 糖尿病や持病があっても大丈夫ですか?
持病がある場合は、事前にお知らせください。足の状態によっては、施術よりも医療機関での確認を優先していただくことがあります。
Q11. 予約の前に準備しておくことはありますか?
いつも履いている靴と靴下をご持参いただけると、靴と足の相性を確認しやすくなります。市販のパッドやインソールをお使いの場合は、あわせてお持ちください。
Q12. 前橋市以外からでも相談できますか?
もちろん可能です。お住まいやお仕事の場所に合わせて、通いやすい頻度をご一緒に考えます。
まとめ
ハンマートゥ・マレットトゥ・クロウトゥは、足指の関節が曲がった状態の総称で、曲がる関節の位置によって呼び名が分かれます。背景には、足指の内在筋と外在筋のバランス、靴、足の形、ふくらはぎや足首の硬さ、姿勢、歩き方、加齢、そして神経や全身の状態など、複数の要因が重なっていると考えられています。
初期の柔らかい変形のうちに、足指の状態に気づくことが大切です
靴は、長さや幅だけでなく「つま先の高さ」と「かかとの固定」を確認しましょう
指をつかむ癖と、指が浮く癖では、必要なセルフケアが異なります
ふくらはぎ・足首の硬さにも目を向けましょう
皮膚のトラブルや強い痛み、持病がある場合は、医療機関の受診を優先してください
前橋市での暮らしは、運転、立ち仕事、冬の厚着や夏のサンダルなど、足指にとって負担がかかる場面が少なくありません。足指の曲がりを「年だから仕方ない」と諦める前に、いまの足の状態を知るところから始めてみませんか。
ご予約案内
足指の曲がり、タコ、魚の目、靴の窮屈さなどでお悩みの方は、お気軽にあるくるBODYLAB.へご相談ください。
ご予約の流れ
ご予約(電話・LINE)
当日のカウンセリング
足の状態の確認
施術
セルフケア・靴選びのご案内
当日のお持ち物
いつも履いている靴と靴下
市販のパッドやインソール(お使いの場合)
通院中の病気や、お薬がある場合は、お知らせください
サロン情報
サロン名:あるくるBODYLAB.(治療者ひとりのフットケアサロン)
所在地:群馬県前橋市三河町1丁目2-1
営業時間・定休日:9:00~21:00 不定休
電話番号:090-5507-3269
駐車場:2台完備
※ 当サロンの施術は医療行為ではありません。診断・治療を目的としたものではなく、効果には個人差があります。





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